VRコミックリスト
VRコミックの定義は完全に確立していませんが、ここでは「コマおよび360度画像を中心として構成される映像作品」を選んでいます。
アプリページへのリンクはあくまで参考で、完全なものではありません。こちらが把握していないプラットフォームのバージョンがあるかもしれませんのでご注意ください。
Sphere Toon - VR漫画(2017)
“Sphere”と言っているように、360度画像によるコミックもあるが、普通の平面コマが中心で構成されたものも多い。ただし、コマ内で画像がレイヤー分けされて疑似立体感を出している。残念ながら、この立体感は目の疲労が大きい割に没入感にはそれほど貢献していないように見える。
13の作品があり、複数話が登録されている作品も多い。
BGM、効果音はあるが、ボイスはなし。フルカラー。一部でコマを重ねて表示、枠線なしの画像、眼の小さいアニメーションなどで変化をつけている。
コマのTransitionアニメーションはフェードインなど、シンプルなもののみ。
コマ内では、吹き出し、擬音などを絵の本体とは分けて後から表示する、キャラクターを分けて表示するなどの効果。
ComixV - VR Comic / VR Webtoon(2017)
ウェブサイトにあるWebVRに対応しているため、Firefox RealityでVR表示ができる。
28作品が公開中。自分で作品を追加することが可能?ただ、2020年は4本しか作品が追加されておらず、あまり活発とは言えない。作品制作の方法については、ブログ参照とのこと。
360度画像を中心とした構成になっており没入感があるが、作品としての価値を高めているかどうかには、疑問が残る。
Oversamplingにより解像度を上げることが可能。
吹き出し、擬音のアニメーション、ブラーなどのエフェクト。
VR MANGA WORLD for STYLY(2019)
小江華あき氏による、STYLY上の作品
3D空間内にコマが表示される。3D空間内を順番に移動するとコマが出るスタイル。コマ内は3D。3D空間とコマが連動していることもある。
Supermedium(2020)
コミックのページをVRで表示するだけのもの。ページを下に移動させると地面に隠れてしまうなど、アプリとしての出来は今一つ。
Magnetique(2017)
全編360度画像による作品。画像と画像の間の時間的ギャップが大きく、マンガというより絵本という感がある。演出的な工夫が少なく、VR体験としては物足りなさを感じる。
Nanite Fulcrum(2017)
3DCGシーンのスクリーンキャプチャのようなコミックのページをめくるのが主。ページの後ろから、なぜかパーティクルエフェクト。途中のコマの幾つかは、中に「入る」ことが出来き、3DCGシーンを見ることが出来る。
Salvaged: VR Comic(2016)
Salvagedというゲームの世界観、ストーリーをVRコミック化したもの。360度動画としてYouTubeでも視聴可能。360度イラストにボイスが付与されているが、どちらかというとボイスに挿絵がついているような感じに近い。
結婚指輪物語VR(2018)
Madefire Comics(2016)
Madefireはデジタルコミックのブランドで、Motion Comicというコマの動きの多いコミックも作っている。音楽もついている。これをVR化したものもあったようだが、今はダウンロードできない。
通常の2Dコミックは、スマホやタブレット用に今も販売されている。
2Dコミックであるが、コマのモーションは非常に洗練されている。コマの拡大縮小、パン、カットイン、ワイプなど。吹き出しも絵とは別に順番に表示される。
Motion Comicを作るWebアプリ(ただしFlash)もある。マニュアル